なぜ役不足を使っちゃうの?解釈のズレを減らす言葉の選び方

WEBライティング講座

「役不足」を文中に登場させる人は、
配慮に欠ける人だと思っています。

たまにいろんなブログの文章を読んでいると
(この単語使わなきゃ良いのに。)
と思うことがたびたびあるので
ツッコんでいきたいと思います。



日本語には意味が間違えて使われているものがあります。

役不足は有名ですよね。

多くの人が「実力不足」の意味で使いますが
本来は「役割が自分の実力に見合っていないこと」なので
間違えて使っている人が多いんです。

(俺、もっとやれるんだけどな。)
と不満げな感情の時に使うのが役不足。

ただ、こうした意味が混同されている単語
わざわざ文中やセミナーなどの口頭で織り交ぜるなら
他の言葉を使った方が安全です。

役不足じゃなきゃ伝わらない場面が見当たりません。

役不足を使う人は謙遜のつもりで活用する場合が多いので
普通に「実力不足」や「恐れ多い」「恐縮」など、
少し前向きに見せるなら「光栄」など
別の言葉を使った方がモヤッとせずに済みます。



重要なのは、たとえこちらが正しい活用をしたとしても

(あれ?役不足の使い方あってるっけ?)と

言葉の方に意識がそれてしまい
肝心の内容についていけなくなる可能性が高まります。

むしろ正しく使った方がややこしくなることもあります。
なので始めから使わないこと

要は「気が散りやすい単語」なので
集中してほしい場合は避けるべきです。



あとはたとえば
「破天荒」や「潮時」「姑息」や「確信犯」など
厳密には違う意味で使われている言葉があります。

この辺りも実はややこしい単語なので
別の言葉で言えるなら置き換えると良いです。

類語辞典を検索すると
似た意味を持つ別の言葉が出てくるので
非常に便利です。



カタカナ語も多用すると危ないですね。

僕もこのブログでマーケティングのことを
つらつらと語ることがありますが
「マーケティング」って単語そのものが
抽象的すぎてあまり使いたくない単語です。

イニシアティブ(主導権・リードすること)
ポピュリズム(庶民ウケ政治思想)
プライオリティ(優先順位)
フィードバック(ご意見・改善点)
アジェンダ(予定表)

カタカナじゃない方が絶対にわかりやすいです。

ブログやセミナーなどで話す際は
できる限り使わない方が良いですね。

使う場合はせめてお互いが意味をわかっていて
同レベル同士の会話だったら問題ないです。

要するに、

話す相手によって使う単語は使い分けるべき

ということです。

「誰に向かって話しているのか?」
を忘れないようにしましょう。



解釈のズレを少なくして
スムーズ(円滑)に理解してもらうには
日頃から曖昧な言葉は辞書を引いて
言葉の意味を納得することが大切です。

また、辞書を引いてもよくわからない場合は
類語辞典で検索して意味が分かる言葉に変えて
単語の意味をリンク(関連付け)していくといいです。

特に類語辞典は語彙力を増やせる辞書なので
暇さえあれば乱用することをオススメします。

文字数制限のある案件やキャッチコピーなどで
フル活用するので日頃から使っておくと良いですよ。

ややこしい単語を使わず
モヤッとさせない文章を書いて
理解しやすくなるよう配慮していきましょう。


以上です。ありがとうございました!

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