ライターで食えてなかった時に経験したおもしろバイト集

ブレイク

今でこそ偉そうにブログを書いていますが、
ほんの4,5年前くらいまではフリーライターとは名ばかりで
「ライターです。」と名乗るのも恥ずかしいくらいでした。

今日は記事として価値があるのかわかりませんが
僕にもこういう時代があったことを知っていただくために
昔話を始めたいと思います。

僕自身はアカの他人の過去なんてあまり興味ないのですが
失敗談を語ることであわよくば
親近感を集めようという魂胆で書きます。

なので、少し肩の力を抜いて
お好みのドリンクでも飲みながら
リラックスして読んでいただければ嬉しいです。

1時間ひたすらガリをつまむ

経験したアルバイトの中で、
最も悔しい思いをしたのは弁当工場のバイトです。

セブンイレブンで売るおにぎりやお弁当などを
盛り付けたり梱包したりする食品加工工場です。

自宅から車で1時間半くらいかかるのも
なかなかの険しい現場でした。

衛生面が徹底しているので
防護服みたいな白い作業服を着て
人を殺めた勢いで手を洗い作業開始です。

で、初めて任された仕事が
『助六弁当の隅にガリをひたすら置く仕事』

・・・

2ちゃんねるで見かけたような
絵に描いた地味なお仕事。(大事な仕事ですけどね。)

「数が少ない!」「見た目が汚い!」と
おばちゃんに散々怒られ、
余計に情けなさが募ってきます。

1時間くらいガリをつまみ続けると
不思議と手際が良くなるのが恐ろしいところ。

(俺の手はガリをつまむためにあるんじゃない!)
なんて思いながらクイッとガリをひねって
見栄え良くガリを立たせる所業をやってのけました。

「そうそう、そんな感じよ。」
と称えられた時にはまあまあ嬉しかったです。
ひとつまみの満足感を得られてしまったことが
余計に悔しくなってきます。

あとは『ひたすら納豆巻きの海苔をセットする』
『おにぎりロボットに山盛りごはんを補充する』など
コンビニ業界を影で支えるお仕事を懸命にこなしていましたね。

ここまで地味だと
かえって話のネタになりそうだと思ったので
一周まわって有意義でした。

1週間くらいはセブンイレブンの弁当を見たくなかったですね。

極寒の倉庫作業

フィジカルとメンタルを著しく削がれたのは
年末の冷凍倉庫のバイトですね。

業務用の冷凍食品などを保管している倉庫で、
ケーキやおせちに使うような食材を出したり
トラックから運ばれてきた荷物を棚に入れたりする
極寒パズルゲームのようなお仕事です。

スキーウェアのような防寒具を着るとは言え、
倉庫の中はマイナス20度。
おまけに持参した手袋はただの軍手だったので
バカな自分を責めました。

罪深きアイスクリーム。情け容赦ないほうれん草。
凍えきった僕を嘲笑うハッシュドポテト。

ブロッコリーを殴りたくなるなんて
生まれてはじめての経験でした。



これだけでもしんどいですが、
恐ろしいことに社員と思しき従業員から
作業妨害とパワハラを喰らいます。

高い棚にはハシゴやワゴンを使って積むんですが、
僕が重い荷物を積んでいる最中に「遅い遅い笑」と
ハシゴを足で蹴りながらプレッシャーをかけてくるのです。

僕はあまりにショックだったのか
寒さがピークに達したのか
しばらく体が固まって動けませんでした。

ブロッコリーを持って殺されかけるなんて
生まれてはじめての経験でした。



彼はきっと常日頃から
応援に来る派遣バイトを圧力をかけて
ストレス発散しているのでしょう。

めちゃくちゃイラッとしましたが、
ハシゴやワゴンを蹴ることでしか
快感を得られないでいる彼を思うと
僕は悲しくなってきました。

パワハラの意味を調べてみると
Wikipediaにはこう書かれていました。

パワーハラスメント(和製英語: power harassment)とは、社会的な地位の強い者(政治家、会社社長、上司、役員、大学教授など)による、「自らの権力や立場を利用した嫌がらせ」のことである。略称はパワハラ。

Wikipedia:パワーハラスメント

彼はきっと、パワハラするような
社会的地位の高い人間に憧れていたのでしょう。
かえって慰めたくなってきます。
再開する気は全く無いですけどね。



余談ですが、僕はこの経験から、
圧力をかけてくる人に出くわした場合、
「なんて哀れな人・・・。」と
あえて内心で気遣うことでトラブルを回避しています。

最近は「寂しがり屋なのね。」と
思うのも有効だと思っています。余談でした。

あと、この仕事で為になったことと言ったら
『ヒザを使うと荷物を持ち上げやすい。』
ということでしょうか。

床に置かれた荷物はスクワットのようにしゃがんでから
膝を伸ばす動きで持ち上げると腰の負担が軽減できる。
さらに胸から上まで高く持ち上げたい時は
荷物の下から膝で押してあげるとやりやすい。

引っ越しの時などに重宝しましたね。

素敵な出会いもあった

素敵な出会いもありました。

欲しいゲームを買うためだけにバイトをする30代男性や、
いつか起業するために5年もバイトに励む27歳男性、
2年目くらいの正社員に足で使われる50代男性など

様々な社会問題が香る人々と出会い、
反面教師にして努力することができました。

(こうはなるまい。)という気持ちが
現在こうして偉そうに上から目線で語れるに至っております。

感謝、感謝です。

話のネタとしてはそこそこ美味

ブロガーさんやライターさんは
こうした経験があるとネタにもなりますし
強く生きるエネルギーになるので
不思議なバイトなどをやってみると良いと思います。

ユニークなエピソードが得られて、
おまけにおこづかいがもらえるわけですから、
冒険のつもりで飛び込んでみると面白いですよ。


以上、雑談でした。
ありがとうございました!

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